音楽と人間とは

音楽と人間とは・・言葉で直接伝えなくては、伝わりづらいですね。

■音楽が生まれたこと・・生命(動物)の合図であった。

・危険を知らせる、仲間、喜び、悲しみ、自然への敬意、神への賛美、国王や大統領への忠誠、戦争への憧れ(肯定させる意図で用いられる)など、他にも多数が含まれます。
・声だけ(リズムの抑揚で物語を伝える。情景を伝える)➡インドネシアの「ケチャ」
・骨や皮、木などの自然の素材を使い、会話をする➡トーキングドラム
・アルプホルンは、広大な牧場に響くようにとの合図です。ヨーデルの歌い方も。

■そもそもは伝承(口頭など)音楽。➡譜面が生まれ、平均律が生まれたことで、現在の楽典や理論ができた。そこから、メトローム(拍)の意識が生まれ、時間の計算や拍の変化(音符の種類の組み合わせによって、リズムが生まれた)も生まれ、小節、拍子という概念が現れた。
これは時間にも関係します。やがて、音楽における計算が必要となり、数学力が養われます。
チェンバロの楽譜は数式楽譜が主流です。(私の理解ができない数式)
日本では三味線、箏などの楽譜も数式ですよね。

■歴史(社会)

年代によって、歌詞や、楽曲の雰囲気、また、国によって音の使い方(音階:律線方や都節、沖縄節など・・)が変わってきます。リズムにも国によって、時代によって変化があるので面白いです。
例えば、荒城の月なんか、もっと早い速度で歌っていました。
それが、時代によって、遅くなっていきました。それぞれ、作曲されたときの時代による背景があるのです。

■ハーモニーの使い方も時代や国によって違います

それらを調べるとその時代の拝啓が影響していたことがわかります。
作曲者の心が反映し、苦悩だったり歓喜だったり・・
よく聴くと今流行っている曲にも一定の和声進行(規則正しい)があり、その和声進行に基づいて歌唱のメロディーが加わって、作られていることがわかります。
起動、展開、結論
つまり、ソナタ形式やソナチネ形式と言ったものがそれを顕著に表しています。
A,ABA、AA’BA、AA’BB’CB’A・・などといった組み合わせが多様にあります。
それはどちらかと言うと、数学的な要素と、ひらめきや気持ちの情操の組み合わせでしょう。

■理科の学習にも通じるのは響きです。

音色の変化。温度差、風の速さ、音楽室やホールの空間のキャパで音色も違います。また、)音の伝わる速度も空気によって違うので、そこで音の重なりに誤差が出ます。オーケストラも配置によって、指揮者が楽器による速度の変化を指示したりします。それはそういうことが生じているからです。
その日の気温によって、空気の速度も変わるから。

■歌詞によって国語の能力も育成できるということは面白いです。形容詞や、例える表現力が培われます。
深い学習です。作者や作曲者の意図を読み取り、その歌詞や使われている言葉遣い、旋律などからさらに深く、思いや伝えたいことを表現する。
音楽は柔らかい頭と心と、素直な感受ですね。

人間にとってその大切な要素を育てるのが親であり、教師であると思います